音声・咽頭について

声は、肺から吐き出された息が喉(喉頭)にある声帯を振動させることによってつくり出されています。そのため声の不調は、肺または喉の働きの異常によって起こることになります。
声の不調は、上気道炎に伴って起こる炎症性のものが多いですが、他に声を酷使することによってできる声帯ポリープ・声帯結節や、たばこが原因となって声帯全長にわたってむくんだように腫れるポリープ様声帯、また咳ばらいや胃酸の逆流、手術時における気管内への管の挿入などを原因として起こる喉頭肉芽腫などがあります。勿論、腫瘍によるものもあります。

声帯の動きの異常によるものとしては、声帯を動かす神経の麻痺による場合があります。又、声帯の動きや形には問題が無いのに、強いストレスなどの心の要因が声の不調を招くこともあります。
声の不調の治療にあたっては、声の質の検査や喉頭内視鏡検査を行い、原因に合わせた治療をそれぞれに行う必要があります。

喉頭内視鏡